「石上露子集」 (松村緑編、中公文庫) と 「花紋」 (山崎豊子著、新潮文庫)

東京・神田神保町の古書店の書棚で偶然、幸運にも「石上露子集」(中公文庫)を見つけ買い求めました。

既に絶版となっており、新本で購入できない本です。神田神保町の古書店街でも中公文庫の中古本を纏めて扱っている書店は意外に少なく、何店か回ったあげく、あきらめながら入ったすずらん通りの最後の店(「古書かんたんむ」 tel 03-3296-7870) で幸運にもめぐり会いました。自分が探した際には書架に収まっている本を一旦見落としてしまいましたが、念のために書店の方にコンピュターで在庫検索してもらったところ、思いがけずヒットしました。仕事始め。年末ジャンボ宝くじには全くご縁がなかったものの、新年早々の快挙となり、今年は幸先がいいと喜んでいます。

これをご縁に石上露子の波乱に満ちた歌人人生とその作品に少しずつ触れてみたいと考えています。 (2004年1月5日、管理人)


「石上露子集」(松村緑編、中公文庫版)復刻版限定販売のお知らせです。
2004年8月から石上露子生誕地である地元・富田林市の芦田書店で限定(増刷)販売されています。(1冊 540円) 古書店でもこれまでなかなか手に入らなかった方には絶好の機会ですので、芦田書店までお問合せ下さい。 (〒584-0094 大阪府富田林市本町13番14号、電話:0721-23-2816番)


(写真)富田林寺内町発展の中心となった興正寺別院と城之門筋 その前を散策される外国人訪問者

「花紋」(山崎豊子著、新潮文庫)を読み終えました。
南河内随一の大地主であった葛城家に生まれた総領娘・葛城郁子(歌人 御室みやじ)を主人公にした小説ですが、芦田書店からも程近い富田林寺内町にある旧杉山家住宅に生まれた明治の女流歌人・石上露子(本名 杉山タカ)に題材を求め小説化されたものです。小説の中では河内長野の石川沿いに庵を構え、歌人・御室みやじとして歌壇から高い評価を受けながらも、大地主の総領娘としては叶わぬ想いと意にそぐわぬ結婚生活に苦悩し続けた、数奇の運命に翻弄された人生を描いています。

小説の中では富田林の地名は一度も登場しませんが、河内平野を流れる石川や金剛葛城連山、二上山の風景描写は富田林・寺内町から眺める風景をそのまま想起するものです。 御室みやじが歌を詠んだ庵から石川を見渡す風景は、さながら勝間家住宅(旧・南杉山家住宅)の庭越しに眺める石川や金剛連山の情景のようです。(2005年2月19日、管理人・歴史散歩)

「富田林寺内町の探訪」
http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/


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