重要文化財・旧杉山家住宅 (大阪府富田林市)

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これまで何度か訪れた重要文化財・旧杉山家住宅の内部を6月10日土曜日午後、ボランティアガイドの長谷英男さんとご一緒に見学しました。受付を済ませて、まずは台所の間に設置されたテレビで寺内町紹介ビデオを見た後、受付係の女性の方に約20分間程、建物内部のご説明を頂きました。

農家風建築様式を残す旧杉山家住宅は、昭和58年(1983年)に国の重要文化財に指定された富田林寺内町を代表する旧家で、現在は富田林市が所有・管理しています。解体修理工事を経て、昭和62年(1987年)から一般公開されています。

敷地は最盛期に1000坪でしたが、現在は430坪となっています。富田林寺内町の八人衆の筆頭で、寺内町の造営当初から深く関わり、江戸時代には木綿商を営み、その後酒造業を始めて南河内地方の肝いり役を務め繁栄を極めた家柄です。酒造業は明治時代中期まで行われていたそうです。

建物母屋は土間と座敷に別れており、農家風建築の土間と、床の間や書院を備えた座敷は数奇屋風建築となっています。大床の間には狩野派絵師・狩野杏山守明筆の障壁画 「老松の図」、数奇屋風書院造の座敷には狩野杏山守明筆の山水画、さらには大阪狩野派の大岡春卜作の薩摩杉の菊に筧の透かし彫りの欄間彫刻など、酒造業で栄えた当時の繁栄が偲ばれる豪華な造りとなっています。

杉山家には、明治時代に大久保利通や山岡鉄舟なども訪れています。また、杉山家に
生まれた明治の明星派女流歌人・石上露子(本名 杉山タカ、明治15年~昭和34年)は優れた短歌作品を残しています。作家・山崎豊子氏の小説作品「花紋」(新潮文庫)は、歌人・石上露子の波乱万丈の人生をモデルに書かれたものと言われています。

江戸時代に栄えた商家が残る富田林・寺内町をぜひお訪ねになってみてください。

「富田林・寺内町の探訪」管理人
http://www5d.biglobe.ne.jp/~heritage/


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